「サーバーって何のこと?」
「ドメインって何?」
この記事を書いているのは、ホームページ制作に携わって5年以上の者です。
上記の疑問に応えていきます。
Webサイトを「家」とすると、「サーバー」と「ドメイン」はそれぞれ「土地」「住所」によく例えられます。
- Web サイト→家
- サーバー →土地
- ドメイン. →住所
イメージとしては以下の通りです。
ドメインとサーバーのザックリしたイメージは↑の図のような感じです。
本記事では、サーバーとドメインについて細かくお伝えしていきます。
本記事を読み込んでいただいたら、「サーバー」「ドメイン」について概要を分かるようになるかと思いますので、最後までご一読いただけると嬉しいです。
サーバーについて
Webサイトを「家」だとすると、「土地」にあたるものが「サーバー」です。
この「サーバー」の中に、Webサイトの情報が入っています。
サイトにアクセスした時に、サーバーの中身の情報を、サーバーからこちら側(PC、スマホのような端末)に送ってもらうことで、Webサイトのいろんなページを見ることができます。
細かく言うと、「サーバー」という大きいくくりのなかに「APサーバー」「DBサーバー」というサーバーがあり、処理した最終的に出来上がった情報を、「Webサーバー」が我々に情報を返しています。この記事で「サーバー」と表記していたら、大きいくくりの「サーバー」のことだと思ってください。
ホームページ制作で使われるのは、レンタルサーバー
ホームページ制作の現場では、「レンタルサーバー」が使われることが多いです。
レンタルサーバーとは、文字通り「レンタルして使うサーバー」のことです。
一方、ホームページ制作の際、レンタルサーバーではなく、ごっついサーバーマシンを購入して自社でホームページ運用をすることもできます。
このように、自社でサーバーを買い、使える準備をすることを「オンプレミス」といいますが、オンプレミスは自社で独自のシステム(例えば、自社のみで使用する社員の管理システム)を運用する場合などに使われることがほとんどです。
一昔前までは「サーバー」と言ったら「オンプレミス」のことを指していました。
しかし近年になり、「レンタルサーバー」のサービスが盛んになると、ホームページ制作の現場でよく使われるようになりました。
では、レンタルサーバーはなぜホームページ制作の現場で使われるようになったのでしょうか。
メリットはいくつか考えられますが、大きな点は、以下の3つです。
- 初期費用、利用料金が抑えられる
- サーバーの運用・管理を任せられる
- 導入のハードルが低い
レンタルサーバーは、上記のようなメリットがありますが、ザックリしたイメージとしては「手軽に用意できるサーバー」と思ってもらって大丈夫です。
このように、「手軽に用意できる」という特徴があるため、ホームページ制作の現場でよく使われる訳です。
レンタルサーバーは、「専用」「共用」に分けられる
「ホームページ制作の現場では、レンタルサーバーがよく使われる」という話をしましたが、レンタルサーバーは、「専用サーバー」「共用サーバー」に分けられます。
それぞれの違いは、以下の通りです。
- 専用サーバー:人で独占できるサーバー(戸建の家のイメージ)
- 共用サーバー:みんなで使うサーバー(シェアハウスのイメージ)
上記のように、専用サーバーはサーバー1台を独占できます。
そのため、他のサイトへのアクセスが集中しても、その影響を受けることなくサイトを運用することができます。
一方、共用サーバーの場合、不特定多数の人と一緒に1台のサーバーをシェアします。
そのため、同じサーバー内のWebサイトへのアクセスが集中してしまったら、自分のWebサイトもアクセス障害の被害を被ることになってしまいます。
では、専用サーバーの方が良いかと言うと、一概には言えません。
なぜなら、専用サーバーはサーバーを独占できる分、料金が高いことが多いです。
多金額の目安として、専用サーバーは共用サーバーの8〜10倍ほどの利用料金がかかります。
参考までに、専用サーバーと共用サーバーどちらがいいのかの早見表を載せておきます。
- 大規模の店舗・企業サイト→専用サーバー
- 小・中規模のサイト →共用サーバー
ドメインについて
Webサイトを「家」だとすると、「住所」にあたるものが「ドメイン」です。
ドメインとは、「◯◯.com」
や「◯◯.co.jp」
のような文字列のことです。
ホームページを構築・運用する際には、この文字列(ドメイン)を取得する必要があります。
ホームページ作成には、上述した「サーバー」に加えて、「ドメイン」も必要となるわけです。
ホームページ制作では、独自ドメインを取得
ドメインは、
「自分でドメイン名を決められるもの(独自ドメイン)」と
「自分でドメイン名を決められないもの」
に分けられますが、ホームページで自社の信頼性を上げたいのであれば、独自ドメインがおすすめです。
ここで、「独自ドメインが信頼性を上げる」ことを、なんとなくわかっていただくために、今からあなたにテストします。
あなたは、知らない会社のホームページ(会社名:sample)を見た時、以下のドメイン名のサイトだと知りました。
1.alaslas.com
2.sample.com
1と2 のどちらの方が、会社とWebサイトに対する信頼性が上がったように感じますか?
おそらく、1よりも2の方が、なんとなく信頼性が高く感じられたかと思います。
2は「sample」という会社名がドメインに入っているため、「ちゃんとしたサイトなんだな」と、会社とサイトへの信頼性が少しは上がったはずです。
このように、独自ドメインは、サイトを訪れた人に対して信頼性を高く感じてもらいやすくなるのです。
信頼性を高くできるということは、問い合わせ増加につながるとも言えます。
DNSについて(おまけ)
ここまで、サーバーとドメインについてお話してきましたが、ついでなので、「DNS」という概念についても知っておきましょう。
DNS とは、「Domain Name System」の略で、「サーバーとドメインを紐づける仕組み」のことです。
実は、サーバーとドメインを用意すればホームページが作れるようになるかというと、この時点ではまだできません。
DNS変更という作業をする必要があります。
DNS変更により、サーバー(のIPアドレス)とドメインを紐づけることによって、ドメインを含んだURLが、初めて「このサーバーのドメイン」ということが認識されるようになります。
そして、DNS変更でドメインとサーバーを紐づけた結果、サーバー内のドメインに構築したホームページの情報が、URLを通じて見られるようになります。
このように、サーバーとドメインを紐づける工程のことをDNS変更と言います。
サーバーとドメインの実際の利用方法
ここまで、サーバーやドメインのお話をしてきましたが、実際にどのようなサービスがあるのかを説明していなかったので、イメージがしづらかったかも知れません。
参考までに、レンタルサーバーとドメインの有名なサービスと、おおよその費用感を以下にまとめます。
レンタルサーバーの契約
レンタルサーバーの提供サービスで代表的なものとして、以下のものがあります。
レンタルサーバーを利用する際は「初期費用」「利用料」の2つが費用としてかかります。
初期費用
レンタルサーバーを最初に契約する際に支払う費用です。
料金としては「〜5000円」ほどですが、サーバー会社によっては無料のところもあります。
利用料金
レンタルサーバー会社を継続して利用する際にかかる月額の費用です。
プランにも寄りますが、だいたい、月数100円〜3000円ほどで利用できます。
独自ドメインの取得
ドメインを提供しているサービスとして代表的なものは、以下のサービスです。
取得費用
独自ドメインを取得する際に必要となる料金です。
ドメインの種類にもよりますが、目安として.com
のようなドメインの場合、1000円ほどがかかります。
ドメイン会社によっては、1個目の独自ドメイン取得の費用を格安にしてくれるサービスもあります。
更新費用
ドメインを更新する際にかかる費用です。
更新のタイミングですが、1年ごとに更新するドメインサービスが多い印象です。
こちらもサービスにもよりますが、数千円ほどかかります。
ドメイン更新料についてですが、2年目以降は料金が少し高くなる場合もあるので、その点に注意してください。
以上、サーバーとドメインのおおよその費用感をお伝えしてきましたが、両方合わせてもおおよそ年間5,000円〜20,000ほどに収まります。
これが、ホームページを運用するために必要な経費です。
もちろん、プランによってはこの料金がもっと増えることもあるので、各種レンタルサーバー・ドメイン会社の最新の情報を調べてみてください。
サービスがいろいろあって悩むと思いますが、Xサーバーは、国内利用者1位でセキュリティーにもかなり強いサービスで、独自ドメインも決められるので、総合的に満足度が高いことが伺えます。
実は本サイトも、Xサーバーと契約しているのですが、不満な点は特にないので、迷った方はおすすめです(^^)
ホームページを自社できちんと運用したいなら、サーバー・ドメインを契約すべし
本記事では、「ホームページ制作の現場では、レンタルサーバーを契約して、独自ドメインを取得する」ことが一般的とお伝えしてきました。
読者の方の中には、「無料ホームページ作成サービスがあるから、それで作ればいいや」という方もいらっしゃるかと思います。
確かに、最近のホームページ作成ツールはかなり進化しており、コーディングの知識がなくても簡単にWebサイトを作って公開できます。
それに、レンタルサーバーやドメインの料金もかかりません。
しかし、「デザインの幅が広げられない」「広告が入ってしまう」「ホームページへの信頼性が薄くなる」などのデメリットがあります。
一方、レンタルサーバーと独自ドメインを契約した場合、そのようなデメリットがあまりありません。
とはいえ、使い方によっては、無料ホームページ作成ツールが有効な時もあり、例えば「Web集客とかを全く考えてなくて、自社サイトのホームページに全くお金をかけたくない」場合は、まさにドンピシャです。
「ホームページを本格的に運用していきたい」という方は、レンタルサーバーと独自ドメインを契約して運用するのが無難です。
ここらへんに関しては、ご自分に合わせてホームページ運用方法をお考えください。
以上です。