
こういう疑問に答えます。
「星の王子さま」は、第二次世界大戦中にフランス作家のサン=テグジュペリが残した作品で、日本だけでも600万部を超えるベストセラー本です。
読んでみた感想として、物語としては子供にも分かりやすいと思います。
ただ、この本はかなり深い話なので、その作者の意図を読み取るのがかなり難しく、僕は3回くらい読み直したのですが、それでも分からないことがいっぱいです笑。
なので読む人によって「捉え方、感じ方、得られる学び」は違うと思います。
ということで、この記事では「星の王子さま」の概要と、僕が思ったことを述べていきます。
星の王子さまの概要
僕(パイロット)がアフリカの砂漠に墜落するところから始まります。
僕が砂漠を歩いていると金髪の不思議な雰囲気の子供に出会い、その子と行動をともにすることに。
その子の話を聞くと、どうやら地球とは違う小さな星からやってきた王子さまのようです。
王子さまはその小さな星で一輪しか咲いていない花と仲が悪くなり気分が落ち込み、他の星を旅しようといろんな星を巡り、旅の最後に地球にたどり着きました。
そして僕と一緒に過ごし、最後には毒へびに自から噛まれに行き、自分の星に魂となって帰っていきました。
星の王子さまで僕が得た教訓
人間はたくさんある生物の一つに過ぎない。
ぼくたち人間は今、クーラーやスマホ、車など、ほぼ何でも作れる時代です。
狩りをしないと生きていけなかった時代を考えると今の生活は本当に恵まれていますよね。
でも、生活が豊かになりすぎて人間中心主義的な考え方になってはいませんか?
「星の王子さま」にこんな一節があります。
この地球では、人間が占める場所はごくわずかなものだ。
もし地球に住む二十億の人々が、なにかの集会のときにようにつめ合わせて立てば、たて二十マイル横二十マイルの広場に、らくに入るだろう。
積み重ねることができれば、太平洋のいちばん小さな島におさまるだろう。
この文章を読んでぼくは「人間ってなんて自分勝手な生物なんだ!」と思いました。
数でいえば人間よりも多い生物がたくさんいるはすです。
それなのに僕ら人間は、自分たちの利益だけのために地球のことを考えず自然を破壊する行動を平気でやってしまう生物です。
人間はもっと慎ましくあるべきと思い知らされました。
誰かのためになる仕事はすてき
王子さまが地球で旅をする前に立ち寄った小さな星で、火をともす点灯人に出会います。
その点灯人は1分に1回明かりをつけたり消したりしなければいけないので大変です。
するとそんな点灯人を見て王子さまはこう言います。
きっとこの人も、おかしな人なんだ。でもあの王さまや大物気取りや、実業家や酒びたりの人よりは、おかしくない。
だって、この人の仕事には意味がある。この人がガス灯をともすと、まるで星がもうひとつ生まれ出るみたいだ。花がひらくみたいだ。
そうして消すと、花は眠る。星が眠る。とってもすてきな仕事だ。すてきだってことは、役に立っているってことだ
「誰かのためになる仕事」って改めて考えてみるとすごく素敵なことですよね。
それによって誰かが喜んでいるかもしれないので。
でもぶっちゃけ、誰かのためになる素敵なことをしているのに目の前の「仕事」を淡々とやっている人も多いですよね。
とくに「マジメ」に重きを置かれる日本の働き方だとこういう働き方の人が多いかもです。
ぼくが喫茶店で働いていたとき、スタッフ数が明らかに足りてない状況がずっと続いてました。
ホールもキッチンも、とにかく目の前の仕事をやるしかなかったですね笑。
スタッフを増やせたら、皆に「誰かのためになる仕事」という意識を持つ余裕が生まれて、結果的に利益が上がるんじゃなのかなあと思ったりです。
大切なことは目に見えない
これが「星の王子さま」のストーリー全体を通じた教訓だと思います。
全体を通じた話ではありますが、ここでは断片的に作品中のエピソードをご紹介します。
冒頭で小さい頃の僕が、ゾウを消化している大蛇ボアの絵を描きますが、大人たちは「帽子でしょ?」と答えます。
そこで僕は大人たちが理解してくれないので、ボアの中にゾウがいる絵を描きました。
「大人というものは自分では分からないから何でも説明が必要だ。。」と僕は嫌になります。
自分たちはわかっているつもりでも物事の本質が見えてない場合が多いかもしれないと思わされました。
「今見えているものは表面的なことにすぎない」という意識をもって日々生きていきたいです。
とはいえ「大切なものは目に見えない」という教訓は、この例だけだと正直あまり入ってきづらいと思うので、実際に一通り読んでほしいと思います。
何度も読むことでこの作品の言いたいことが理解できるようになります。
そしてそれほど難しい本だとぼくは思います。
まとめ:「星の王子さま」のブックレビュー【教訓を紹介します】
「星の王子さま」はワクワク、スリリング系ではなくて、かなり深いことを考えれる本です。
訳者である河野万里子さんのあとがきには
・サン・テグジュペリの人物像
など、面白いことが書かれていたので、ぼくは何度も読み直しました。
「星の王子さま」で深いことを考えてみませんか?